豪州SC:今週末開幕。開幕前のシドニー・テストでニッサン・アルティマがレコード更新
AUTOSPORT webより
VISIT WEBSITEその開幕に先立ち、シドニー・モータースポーツパークで開催されたタイヤテストでは、ニッサン・モータースポーツのリック・ケリーが、昨年8月にフォード・ファルコンが記録したラップレコードを更新。好調を維持したまま開幕戦のレースウイークに臨む。
「これはダンロップの新コンパウンドが素晴らしい仕事をしたからだと思うよ」と語るのは、開幕戦で映画『ファスト・アンド・フューリアス(邦題:ワイルドスピード)』シリーズのオリジナル・カラーをまとったニッサン・アルティマをドライブするリック・ケリー。
「従来のコンパウンドだと、レッドブル・ホールデンのようなチームがベストなハンドリングを確立していた。でも、この新しいスーパーソフトは僕らのアルティマにもフィットしているようだ」
今週に入り、アデレードではシェルがシリーズの公式パートナーに、ポルシェがオフィシャルカーの提供を行うなど、シリーズに関連する発表やイベントが数多く行われた。
開幕戦『クリップサル500』の舞台では、すでに最初のセッションとなるプラクティス1が終了しており、今季から正式にホールデンのファクトリー・チームとなったレッドブル・レーシング・オーストラリア(RBRA)のジェイミー・ウィンカップと、昨年王者のシェーン-ヴァン・ギズバーゲン(SVG)がワン・ツーを決め幸先の良いスタートを切っている。
ニッサン陣営に新加入した元インディカー・ドライバーのルーキー、シモーナ・デ・シルベストロは初の公式セッションデビューを慎重に入り25番手。チームメイトのマイケル・カルーソは5番手という好タイムで終えている。 そのほか、タイトル争いでニッサン、RBRAホールデンと並ぶライバル筆頭候補となるのが、DJRチーム・ペンスキーに移籍したスコット・マクローリン。最初のセッション終了間際に、マクローリン操るシェルカラーのフォード・ファルコンがトップタイムを記録するかに思われたが、わずかにコースオフ。最終的に4番手に留まった。そのマクローリンが離脱したギャリー・ロジャース・モータースポーツ(GRM)に移籍した元王者のガース・タンダーも有力候補のひとり。チームはこのオフシーズンに契約解除で騒動となったボルボのS60スーパーカーを北欧スウェーデンに返送。新たにホールデン・コモドアを製作し、ジェームス・モファットとの2台体制で開幕戦を迎えることとなった。
また、今季を最後にホールデンのワークス指定を外れ、『ホールデン・レーシング・チーム(HRT)』として迎える最後の1年を“モービル1HSVレーシング”の名称で戦うこととなったウォーキンショー・レーシングは、スコット・パイとジェームス・コートニーが1年の最初の公式プラクティスで6、7番手に付けるなど意地をみせた。 シーズン後半に控える500km超レース“エンデューロ・カップ”ではセカンドドライバーの起用が認められており、そこに向けては新たなドライバーとしてGP2&GP3で優勝経験を持ち、2015年にはスーパーフォーミュラのテストも経験したニュージーランド人、リッチー・スタナウェイが参戦。モンスター・エナジー・レーシングのフォード・ファルコンをドライブする予定となっている。●2017年ヴァージン・オーストラリア・スーパーカー・シリーズ ドライバーラインアップ